インバウンド消費とは?

 

インバウンド(inbound)とは、「外から中に入る」「内向きの」という意味を持っています。つまりインバウンド消費とは、外国からの訪日観光客や外国人労働者など、外国人が日本国内で消費を行うことを指します。

近年インバウンド消費は日本の経済において重要な要素になっており、2024年における最新のトレンドも注目されています。

インバウンド消費の最新トレンド

インバウンド消費の最新トレンドは、「体験重視(コト)」の消費へと移り変わってきています。モノが世界的に増えすぎていて、モノの不足で困ることがなくなっていることが関係しているでしょう。

訪日観光客からは日本の文化や風習を通じた、自国では体験できないプライスレスな体験をしたいというニーズが高まっています。こうしたニーズを満たすためにも、外国人観光客にとって興味が湧くような体験を準備する必要があります。

また、世界的には持続可能性(サステナビリティ)があるかどうかが、消費をする上で大切な意思決定する要素のひとつになっています。このようなトレンドを意識できると、訪日観光客にとって満足度が高い消費をしてもらえるでしょう。

インバウンド消費の事例

コロナ禍が明けて海外から日本へ来る観光客が増加しています。ではインバウンドでの消費としては、具体的にはどんな事例があるのでしょうか。

温泉

日本は温泉が多い国として知られており、外国人観光客にとっても人気です。温泉地では外国人向けの案内所や観光ガイドも設置されており、多言語対応のパンフレットや地図が提供されています。 また外国人向けの温泉旅館やホテルでは、英語や中国語などの多言語対応のフロントサービスや温泉の利用方法の説明が行われています。

寺社仏閣での体験

日本の寺社仏閣は魅力的な観光スポットです。座禅体験や、お経の聞き方のレクチャーなど、日本の仏教文化を体験できるプログラムも人気です。

和食レストラン

日本の和食は世界的にも高い評価を受けており、外国人観光客に人気のある食事のひとつです。寿司、ラーメン、和牛ステーキ、和菓子など、多くの美食に対してある程度の金額を出すことも惜しまない観光客も多いです。

アニメやマンガの関連施設

日本のアニメやマンガは世界中で愛されており、外国人観光客にとっても魅力的な要素です。ここではアニメやマンガのグッズショップやカフェも設けられており、外国人観光客が自分のお気に入りのキャラクターグッズを購入したり、テーマカフェで楽しむことができます。
昔から秋葉原は有名ですが、近年ではお台場でガンダムやONEPIECEの世界観を楽しむ方もいるようです。

インバウンド消費が日本経済に及ぼす影響

インバウンド消費が日本経済に与える影響はとても大きいです。
たとえば年々、日本を訪れる外国人旅行者の数は増えつづけていて、コロナまえの2019年には約3,570万人が来日しました。それにともなって観光収入も約4兆円に達し、経済に大きな貢献をしています。

それだけではなく、インバウンド消費によって日本国内の雇用もたくさん生まれています。観光関連の仕事をしている人は約150万人もいて、その数も増えつづけています(出典: 日本政府観光協会)。外国人観光客が増えることでホテルやレストラン、交通機関など、関連する産業も活気づいています。

そしてインバウンド消費が地域経済にもプラスの影響を与えてます。たとえば京都市では訪日外国人旅行者の消費額が約1兆2,000億円にもなっていて、地域経済を活性化させています(出典: 京都市統計書)。

つまりインバウンド消費は日本経済にとって非常に重要な要素です。観光収入の増加や雇用の創出、地域経済の活性化など、さまざまな面で経済にプラスの効果をもたらしています。

政府が目指すインバウンド消費の目標額

 

日本政府はインバウンド消費の目標額として、2020年には訪日外国人旅行者数を4000万人、観光収入を8000億ドル(約8兆8000億円)と設定していました。ただしCOVID-19パンデミックの影響により、目標の達成は困難となりました。

ちなみに2023年の7-9月期のインバウンド消費額は1兆3904億円ですので、現在は目標とする額に向かって回復傾向にあります。単純に計算すると、年間の消費額は4倍の5兆5600億円程度になります。

政府はインバウンド消費の促進のためにさまざまな取り組みを行っています。たとえばビザの緩和や免税制度の拡充、観光地の整備や交通インフラの充実など、訪日外国人旅行者の利便性を向上させるための施策が行われています。

また外国人観光客に対しては、「多言語対応の観光案内やサービスの提供」「文化体験プログラムの充実」など、より魅力的な旅行体験を提供することも重要です。

デジタルマーケティングやSNSを活用した情報発信や、プロモーション活動も積極的に行われています。外国人観光客に対して日本の魅力や観光スポット、食文化などを積極的に発信し、訪日を促進するための取り組みが行われています。

これらの取り組みを通じて、日本政府はインバウンド消費の促進を図っています。訪日外国人旅行者の増加や観光収入の拡大を目指し、日本の魅力を世界に発信しつづけることが重要です。

まとめ

外国人が日本でどのような消費をしたいと思っているかは理解できましたか? このような消費欲に対して、どのようなモノやコトを売り出せばいいか迷われている方もいるのではないでしょうか。

Guidable Researchでは外国人に対してさまざまな調査をすることが可能です。求人媒体も運営しているため、日本にすでに住んでいる方にも幅広く調査を行うことができます。ぜひ市場の調査などをお考えの方はご連絡ください。